鹿の王
皆様こんにちは。税理士法人YMG林会計の大塚です。
新型コロナウイルスの情報が流れる毎日。
そういえば、と思い出した本がありました。
上橋菜穂子さんの小説『鹿の王』です。
上橋さんは数多くの児童文学賞や国際アンデルセン賞を受賞されており
『獣の奏者』シリーズや『精霊の守り人』の守り人シリーズなどを執筆されています。
東洋・中央アジアをベースにしたファンタジーをよく描き、
膨大な知識量を隅々まで渡らせた緻密な世界構築と
溶けるように頭に広がる情景を自然に綴る文章がとても美しく、
私のいちばん好きな作家さんです。
『鹿の王』では日本医療小説大賞と本屋大賞を受賞されています。
公式HPより引用したあらすじ
「強大な帝国にのまれていく故郷を守るため、死を求め戦う戦士団〈独角〉。
その頭であったヴァンは、奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。
ある夜、ひと群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。
その隙に逃げ出したヴァンは幼い少女を拾う。
一方、移住民だけが罹ると噂される病が広がる王幡領では、
医術師ホッサルが懸命に、その治療法を探していた。
感染から生き残った父子と、命を救うため奔走する医師。
過酷な運命に立ち向かう人々の絆の物語。」
突然発生した奇病をテーマにおいた医療サスペンスであり
2人の主人公の激しい物語が交互に展開される壮大な冒険小説です。
人はなぜ病むのか、ということに真正面から向き合っている本作を
もう一度読み返してみたくなり、ご紹介させていただきました。
今年アニメ映画にもなるそうなので、気になる方はぜひ。
ちなみに『獣の奏者』はNHKアニメ、
『精霊の守り人』はNHKアニメや大河ファンタジーで放送されて
いましたのでそちらもオススメさせていただきます。ぜひぜひ。
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