路を譲る人
子供のころから必ず言われたことは、「路(道)は譲りなさい」と。
子供のころは、その神髄を考えたこともなく漠然と聞いていた気がする。
ところが、数年前、ある雑誌に「道を譲る人」という記事が掲載されていて
路を譲る人は、周囲をよく見ていて、見たものへの対応が早く、流れに乗るの
が上手く、情報に対しても敏感貪欲な人が多いとあった。少しの譲歩を必要と
するが、悪いことは何もないとあった。
私は、路を譲るとは相手を尊重することで、争いごとが避けられるぐらいに
しか考えていなかった。先人の教えには、様々な意味合いがあるのでしょう。
その教えを深く深く捉えることが一生に大きな影響を与えているかもしれない
と思うと、先人の教えを捉えることに対し努力不足であったなあと思わずにい
られない。反省。
宇都宮伸介