狂犬病
今年2月7日、群馬県で飼い犬が住民を襲い、12人にけがをさせるという事件が起こりました。この犬は国が義務づけている狂犬病の予防接種を受けておらず、飼い主は狂犬病予防法違反などの疑いで、警察の取り調べを受けています。狂犬病は致死率が100%に達する感染症で、日本では70年近く前に根絶されました。これは1950年に狂犬病予防法が制定され、国内の犬に狂犬病ワクチンの接種を義務付け、海外から入ってくる動物に厳しい検疫措置を取ったためと考えられています。
昔、家の玄関に「犬」と書かれたシールをよく見かけませんでしたか?あれは狂犬病予防接種を受けるともらえるシールです。「うちの犬は狂犬病予防接種済みですよ!」という意味になります。近年、狂犬病の予防接種率が低下していると言われています。登録した犬には狂犬病の予防接種が義務付けられますが、そもそも登録をしていない方もいるようです。これから犬を飼われる方、実は予防接種を行っていない方、狂犬病予防接種を行って、玄関にシールを貼りませんか?