マルレ
先日、「マルレ」という言葉を知りました。
〇の中にカタカナの「レ」と書いて「マルレ」と読むそうです。
陸軍秘密部隊の海上ボート「連絡艇」の頭文字から、通称「マルレ」と呼ばれました。
「マルレ」は一人乗りの小型ボートで、資材不足により外装は薄いベニヤ板でできており、
速度を出すために自動車のエンジンが利用され、座席のすぐ後ろには250キロもの爆雷が剥き出しのまま積まれました。
太平洋戦争末期、戦局が厳しくなっていった1944年夏頃から、闇夜に敵艦に近づき捨て身で爆雷を投下して攻撃することが任務でした。
隊員約3,000人のほとんどが未成年で、その6割の約1800人ほどが命を落としたそうです。
未来を夢見る青年達が愛国心を誓い、無情に儚く散っていったことを想像すると、絶望感と恐怖心で胸が締め付けられる思いになります。
今年の8月で終戦から77年が経つことになりますが、この戦争で起きたこと、命という犠牲を払って得た教訓を、
今生きている私達、そしてこの先の人類は永遠に忘れてはならないのだと改めて思いました。
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